年度末(3月)退職・4月入職を目指す医療技術職の逆算スケジュール

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年度末(3月)退職・4月入職を目指す逆算スケジュール

医療技術職の転職で、もっとも求人が動くのが年度末から年度初めです。新卒の入職に合わせて体制が組み直されるため、受け入れ側の準備も整っています。

ただ、動き出す時期を間違えると間に合いません。 そして医療技術職には、当直シフトという固有の事情があります。

監修: 現役医師(放射線治療科・大学病院勤務)


全体像

時期やること
10〜11月条件の整理・転職サービス登録・情報収集
11〜12月求人比較・見学・退職の意思を伝える
12〜1月応募・面接
1〜2月内定・条件確認・退職届の提出
2〜3月引き継ぎ・当直シフトの調整・有給消化
3月末退職
4月入職

いま10月なら、ちょうど始める時期です。


10〜11月:準備

条件を3つに絞る

「当直は月2回まで」「オンコールなし」「通勤30分以内」のように、譲れない条件を3つ決めます。

求人の動きを知る

  • 10〜11月:翌年度の採用計画が固まる
  • 12〜1月:退職者が見えて求人が出る
  • 2〜3月:急な欠員の求人(条件が良いことも)

医療技術職の求人は、そもそも数が少ないのが特徴です。特に視能訓練士や臨床工学技士は、地域によっては年に数件ということもあります。早く情報収集を始めるほど有利です。

書類を整える

履歴書・職務経歴書は、この時期に作っておくと後が楽です。書き方は医療技術職の履歴書・職務経歴書の書き方完全ガイドで整理しています。


11〜12月:退職の意思を伝える

いつ伝えるか

  • 法律上は2週間前まで(期間の定めのない雇用の場合)
  • 就業規則では1〜3か月前とされていることが多い
  • 年度末退職なら、12月中が現実的

⚠️ 就業規則を先に確認してください。

当直シフトへの配慮が必要です

ここが医療技術職に固有の論点です。

当直・オンコールのシフトは、1〜2か月前に組まれます。 3月末に辞めるなら、2月の時点で3月のシフトが確定しています。

  • 早めに伝えれば、3月のシフトに無理のない形で組んでもらえる
  • 直前に伝えると、他の人の当直が急に増えることになる

少人数の部門ほど、この影響は大きくなります。円満に辞めるためには、早めに伝えることが最大の配慮です。

誰に、どう伝えるか

  1. 技師長(または部門長)に最初に伝える
  2. 面談の時間をもらう
  3. 退職の意思と時期をはっきり伝える
  4. 理由は簡潔に、前向きな表現で

引き止めは想定しておいてください。「考え直します」と言わないことが重要です。伝え方は医療技術職の円満退職の伝え方で整理しています。


年度末の求人は数が多い一方、条件の良いものから埋まっていきます。当サイトのランキングで1位に挙げているレバウェル医療技師は、4月入職に向けた求人を早い段階から確認でき、職場の内情を踏まえて比較できます。登録・相談は無料です。

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12〜1月:応募・面接

応募は3〜5施設に

見学を含めて動ける数で考えます。当直明けに面接を入れないでください。判断力が落ちます。

見学を必ず入れる

装置と人の動きを見れば、多くのことが分かります。医療技術職の職場見学で見るべきポイントで整理しています。

内定が出たら

条件を書面で確認してから返事をします。 特に当直・オンコールの回数は、口頭の説明と実態が違うことがあります。医療技術職の労働条件通知書の読み方をご覧ください。


2〜3月:引き継ぎ

医療技術職の引き継ぎで残すもの

項目内容
装置の癖「この装置はこの条件でないと画質が落ちる」といった暗黙知
撮影・検査のプロトコル標準化されていない部分の運用
トラブル時の対処よくある不具合と、その場での対応
保守業者の連絡先誰に、どの順で連絡するか
在庫・消耗品の発注発注先、リードタイム、最低在庫
他部門との調整事項医師・看護師との取り決め
点検記録の場所どこに何が保管されているか

「装置の癖」を言語化して残すこと。これができる人は、どこへ行っても評価されます。口頭だけでは必ず抜けるので、文書にしてください。

有給の消化

残った有給は退職日までに消化するのが原則です。ただし、当直シフトと重ならないよう早めに希望日を出すのが現実的です。

退職時に受け取る書類

書類用途
離職票失業給付の手続きに使う(すぐ転職するなら不要なことも)
雇用保険被保険者証次の職場に提出
源泉徴収票次の職場での年末調整に必要
年金手帳/基礎年金番号通知書預けている場合は返却を受ける
健康保険資格喪失証明書空白期間がある場合に必要
個人線量の記録放射線業務従事者は、次の施設で必要になることがある

⚠️ 最後の項目は、診療放射線技師に固有です。 放射線業務従事者の被ばく線量記録は、転職先で引き継ぎが必要になる場合があります。退職時に確認してください。

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まとめ

  1. 4月入職を狙うなら、10〜11月から準備を始める
  2. 医療技術職の求人はそもそも数が少ない。早い情報収集が有利
  3. 退職の申し出は12月中が現実的。就業規則の期限を先に確認
  4. ⚠️ 当直シフトは1〜2か月前に組まれる。早く伝えることが最大の配慮
  5. 退職は技師長に最初に伝える。「考え直します」と言わない
  6. 応募は3〜5施設。当直明けに面接を入れない
  7. 引き継ぎでは「装置の癖」を文書で残す
  8. 源泉徴収票は必ず受け取る
  9. ⚠️ 放射線業務従事者は個人線量の記録の引き継ぎを確認する

年度末は、動く人が多いぶん受け入れ側の準備も整っています。早く動き、丁寧に引き継ぐことが、次の職場での評価にもつながります。


本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。退職の手続き・引き継ぎ・線量記録の取り扱いは施設ごとに異なります。詳細は勤務先の就業規則および人事担当部署にご確認ください。

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